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東京で初めてのスーツ選び、もう迷わない

就活、入社式、結婚式。何を買い、いくらかかり、いつ注文すれば当日に間に合うのか

2026年10月17日更新

価格と制度は2026年10月17日時点で確認しています。本文中の [番号] は末尾の出典に対応しています。「編集部の見解」と記した段落は意見です。

日本で初めてスーツを買うきっかけは、たいてい次の3つのどれかです。就職活動、入社初日、そして友人の結婚式。どれにも暗黙のドレスコードがあり、どれも失敗したくない場面です。うれしいことに、自分の体に合わせて仕立てるスーツは、日本に来たばかりの人が思っているより手頃に手に入ります。

3つの買い方

既製品(kiseihin)。 買ってから裾上げをして着るスタイルです。大手紳士服チェーンではリクルートスーツが定価で約22,000円から販売されており、就活シーズンのセールではさらに安くなることもよくあります [1]。

パターンオーダー。 近いサイズのゲージ服(サンプルのスーツ)を試着し、そこから着丈・袖丈・身幅などを調整します。価格帯はおおむね2万〜5万円で、仕上がりまで数週間です [2]。イージーオーダーはさらに一歩進み、型紙そのものを補正する方式で、価格は約5万〜20万円です [2]。

フルオーダー。 型紙を一から起こし、少なくとも1回は仮縫い(karinui)を行います。一般的に20万円前後からで、仕上がりまで数か月かかります [2]。

編集部の見解: 初めての1着なら、パターンオーダーが最適です。中価格帯の既製品とほぼ同じ予算で、既製品よりずっと体に合うスーツが手に入ります。フルオーダーは、自分の好みがわかってからで十分です。

掲載店の実際の価格

Suited Tokyo の掲載店が公表している最低価格です。特記のない限り税込です。

店舗 価格 標準的な納期
DIFFERENCE(青山、横浜、千葉、船橋、柏) 初回30,800円〜/2着で56,000円〜 約3週間 [2]
GINZA Global Style(銀座、吉祥寺、横浜、千葉、浦和、大宮) 41,800円〜/2着以上なら1着26,400円〜 3〜4週間/ご希望に応じて約10日のプランあり [3]
BIGVISION(新宿、秋葉原、横浜、千葉、大宮) 27,500円〜(第三者による情報のため店頭でご確認ください) 約1か月/特急7〜10日(+3,300円)[2][4]
SUIT SELECT AIスピードオーダー(横浜、浦和、大宮、川越) 42,900円〜 最短10日(限定10生地)/通常2〜3週間 [5]
TAGARU(表参道、代官山、恵比寿) 42,900円〜 7日間の特急ライン(生地限定)[6]
Drapper Hope Tailoring(南青山)、フルオーダー 115,000円〜 店舗にお問い合わせください [7]
日本橋髙島屋 オーダーサロン、フルオーダー 396,000円〜 仮縫いまで約3週間、その後約5週間 [8]

最低価格は、最も安い生地でオプションを付けない場合の金額です。実際に付けたくなるオプション分として、さらに5,000〜10,000円ほど見ておきましょう。

就活

事実。 リクルートスーツに公式の規定はありませんが、定番ははっきりしています。無地の黒・濃紺・チャコールグレーで、シングルの2つボタン(留めるのは上のボタンだけ)、シャツは白です [9][10]。新卒の就活生に最も多いのは黒です。ライトグレーはカジュアルな印象になるため、避けたほうが無難です [9]。採用担当者が見ているのは、色よりもサイズ感と清潔感です [9]。

時期については、2028年春卒業予定者を対象とする政府の要請では、会社説明会などの広報活動が卒業前年度の3月1日から、選考が最終学年の6月1日から、正式な内定が10月1日からとされています [11]。実際の動き出しはもっと早く、ある民間調査では、2027年春卒業予定者の半数以上が3月1日の時点ですでに内定を得ていました [12]。

編集部の見解: 1着しか買えないなら、リクルート用の黒ではなく濃紺を選びましょう。面接にも使え、入社1年目の仕事にも問題なく、半年後に「学生服」のように見えることもありません。用意するのは6月1日までではなく、インターンシップの時期までに。

入社式

日本の多くの企業は、事業年度が始まる4月1日前後に入社式を行います。初日には落ち着いた色柄のスーツと、少なくとも2枚のシャツを用意しておきたいところです。

編集部の見解: 2月上旬までに注文しましょう。3週間という納期はあくまで標準的な目安で、繁忙期には延びることがあります。DIFFERENCEも、混み合う時期は納期が延びる場合があるとしています [2]。2着まとめて注文すると割引も効きます。Global Styleの2着以上の特典や、DIFFERENCEの2着56,000円のセットなら、1着あたり3万円を切ります [2][3]。

結婚式・式典

事実。 男性ゲストの基本は、礼服(ビジネス用の黒より深く、光沢を抑えた黒のフォーマルスーツ)か、濃紺またはチャコールグレーのスーツに、白シャツと白またはシルバーグレーのネクタイを合わせる装いです [13][14]。黒のネクタイは弔事を意味するので、締めないでください。黒いスーツに黒のベストを合わせるのも避けましょう [14]。招待状の「平服で」は、カジュアルではなくセミフォーマルという意味です [13]。近親者や主賓は礼服寄りに、友人や同僚はダークスーツでも問題ありません [13]。

結婚式が多いのは、11月、10月、5月です [15]。

編集部の見解: 黒の礼服は、日本で持っておくと特に役立つ1着です。ネクタイを替えるだけで、同じスーツが弔事にも使えるからです。多くのパターンオーダー店で仕立てられるので、「フォーマル生地で作りたい」と伝えましょう。秋の結婚式なら、6週間前までに注文を。

採寸・フィッティング

所要時間は1時間〜1時間半ほど見ておきましょう。用途と予算のカウンセリング、生地選び、ゲージ服を着ての採寸、裏地やボタンなどのオプション選びという流れです [2][3]。スーツに合わせる靴と、体に合ったスーツがあればそれも持参しましょう [2]。

肩の縫い目が自分の肩の端で終わっているか、ジャケットのボタンを留めたときに生地がX字に引っ張られていないか、袖口からシャツのカフスが少しのぞくかを確認します。納品後の無料お直しを用意している店も多く、たとえばSUIT SELECTは6か月間対応しています [5]。

店頭で役立つフレーズ

日本語に不安がある方が、店頭でそのまま使えるフレーズです。

大柄な方・背の高い方へ

既製品でも、日本のチェーン店は大きいサイズを扱っています。洋服の青山の「キング&トール」のリクルートスーツは39,490円で販売されています [1]。多くの場合はオーダーのほうがうまく解決できますが、割増料金はかかると考えておきましょう。たとえばBIGVISIONでは、標準サイズを超える場合に10〜30%の割増がかかります [4]。BIGVISIONには英語を話せるスタッフもいるため [4]、体格の大きい方にまずおすすめしたいお店です。

東京滞在が1週間なら

現実的な選択肢は、TAGARU(7日ライン、ホテルへの配送あり、表参道店には通常英語対応スタッフが在籍)[6]、BIGVISION(7〜10日、宿泊先への配送は1,650円)[4]、SUIT SELECT(最短10日)[5] です。3日目ではなく、滞在初日に足を運びましょう。

免税について簡単に。 対象は短期滞在の旅行者のみで、日本にお住まいの方は対象外です。2026年10月31日までの購入には現行制度が適用され、対象となる旅行者はパスポートを提示すれば、レジで消費税が差し引かれます。2026年11月1日以降の購入からはリファンド方式(払い戻し方式)に切り替わります [17]。購入時は税込価格を支払い、出国時に税関が、購入から90日以内に品物を国外へ持ち出すことを確認したあとで、消費税相当額が払い戻されます。条件は1店舗1日あたり5,000円(税抜)以上で、空港では手荷物を預ける前に、品物を持って手続き用のキオスクに行く必要があります [16][17]。2025年4月以降、購入者が自分で海外へ郵送する品物は対象外になりましたが、店舗が手配する直送は対象となる場合があります [17]。Global Styleでは、免税で購入する場合、支払いをした店舗での受け取りが必要です [3]。オーダー品の扱いは、店舗ごとに確認しましょう。

東京の気候に合う生地

東京の8月の平均気温は26.9℃で、6月上旬から7月中旬までは梅雨です。雨が最も多いのは9月と10月で、1月の平均気温は5.4℃です [18][19]。

編集部の見解: 東京で本当にオールシーズン使えるのは、230〜260g/m²程度の中肉のウールまたはウール混です。通勤用なら、ストレッチ素材やウォッシャブル加工についても聞いてみましょう。たとえばSUIT SELECTでは、ウォッシャブル加工を2,200円のオプションとして用意しています [5]。5月から10月に着るスーツに、厚手のフランネルは向きません。

よくある失敗

  1. 本番の3週間前に注文する。再調整に備えて余裕を持ちましょう。
  2. リクルート用の黒を万能スーツとして買う。礼服の黒でもなく、着回しの効くビジネススーツでもありません。
  3. 最低価格で比べる。実際に選んだ生地とオプションを含めた金額で比べましょう。
  4. 結婚式に黒のネクタイを締めていく。
  5. 英語対応を当然と思う。事前に予約し、Global Styleが案内しているように、予約時に「英語対応希望」と書き添えましょう [3]。

予算、英語対応、滞在中の受け取り可否で絞り込める全掲載店は、suitedtokyo.com でご覧いただけます。


Suited Tokyo は独立したサイトで、この記事への掲載料を支払った店舗はありません。価格や制度は変わることがあるため、来店前に各店舗へご確認ください。

出典

  1. 洋服の青山 オンラインストア、メンズ リクルートスーツ(2026年10月閲覧): https://www.y-aoyama.jp/ec/shop/r/r256_sprice/ および https://www.y-aoyama.jp/ec/shop/r/r256/
  2. DIFFERENCE「千葉のおすすめオーダースーツ店10選」(オーダー方式別の価格帯、納期、採寸の流れ。小売店自身によるガイドである点に注意): https://difference.tokyo/topics/styling_guide/detail_503.html
  3. GINZA Global Style、訪日のお客様向けページ: https://www.global-style.jp/fair/for-visitors/
  4. BIGVISION「Would you like MADE-TO-MEASURE Suits in Japan?」: https://www.big-vision.co.jp/voice/detail.php?id=195461
  5. SUIT SELECT、AIスピードオーダー: https://www.suit-select.com/aispeedorder/index.html
  6. TAGARU、英語ページ: https://www.tagaru.jp/english
  7. Drapper Hope Tailoring、価格: https://www.drapper-hope.com/en/price
  8. 日本橋髙島屋「紳士服オーダーサロン」(価格・納期): https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/departmentstore/topics/1_2_20210610120600?category=men
  9. 履歴書Do「面接スーツの選び方」: https://www.rirekisyodo.com/exam/interview-suit.html
  10. ホワイトキャリア「リクルートスーツの選び方」: https://jws-japan.or.jp/whitecareer/blog/3837
  11. 内閣官房「2027年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」: https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/shushoku_katsudou_yousei/2027nendosotu/index.html
  12. 時事通信、2026年3月24日: https://www.jiji.com/jc/article?g=soc&k=2026032400989
  13. ウェディングニュース「結婚式の服装マナー大全」: https://www.weddingnews.jp/magazine/166347
  14. AOYAMA Journal「男性ゲストの服装マナー」: https://www.y-aoyama.jp/aoyama_journal/formal-weddingparty-style002/
  15. ゼクシィ 結婚トレンド調査2024(リクルート): https://souken.zexy.net/data/trend2024/XY_MT24_report.pdf
  16. 観光庁、旅行者向けリファンド方式の案内ページ: https://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/page01_000001_00028.html
  17. JNTO「Japan's Tax Exemption」: https://www.japan.travel/en/plan/japans-tax-exemption/
  18. 気象庁「平年値(1991〜2020年)」: https://www.data.jma.go.jp/stats/en/normal/normal.html
  19. 気象庁「Climate of Kanto-Koshin」: https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/en/tourist/file/Kanto_Koshin.html